思春期性歯肉炎について
2025/05/28

思春期性歯肉炎
思春期は、子どもから大人への変わり目にあたる時期です。年齢でいうとおよそ12歳~19歳までにあたります。思春期前半の12~15歳には主な永久歯がだいたい生えそろいます。
この時期は、永久歯が虫歯にもっともかかりやすい時期でもあります。成長に伴い飲食回数が増え虫歯になりやすいのです。しかも小学生低・中学年のころは親の監視で続けていた歯みがきも、次第に子どもだけで磨くようになり親の目が行き届かなくなります。また、小学高学年から中学生になると試験勉強などで寝る前に間食をとることが増えるので、虫歯が増える原因にもなります。
思春期性歯肉炎を御存じでしょうか。5~14歳の子どもの19%に歯肉の炎症があり17%に歯石があります。思春期性歯肉炎はホルモンの分泌バランスがくずれるのがおもな原因ですが、日常生活でのちょっとした心がけで炎症を予防することができます。
栄養のあるバランスのとれた食事をしましょう。思春期性歯肉炎のほとんどがアンバランスな食事が原因のひとつだといわれています。新鮮な生野菜や果物を十分に食べることでビタミンCをとり、繊維で腸の活動を活発にすることができます。生野菜には、噛むことで刺激を与え歯肉を強くするはたらきもあります。
食後はうがいをして食べかすを残さないようにしましょう。 炎症があるときはやわらかめハブラシでやさしく丁寧に磨きましょう。 思春期は精神的にも非常に不安定な時期です。精神的なストレスが歯肉に悪影響をおよぼすので、まわりの人たちが気をつけていたわってあげることが大切です。 それほど口臭がないのにひどい口臭があると思いこんで、人前に出ることもできない状態になってしまう子供もいます。あまり神経質になりすぎないようにしましょう。